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10.基調講演 長期入院患者へ対応する視点へのヒント Part.2 |
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理事長 澤 温 |
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昨年に引き続き本年も「長期入院患者の治療と復権を目指して」というメインテーマで北斗会学会が開かれる。昨年の私のレジメを振り返ると、そのキーワードは「人間の存在はBio-,Psycho-,Socialで治療もBio-,Psycho-,Social」「しやかいふつきにあるように、足りないものを補う」「荒廃して社会復帰は無理という考えからは何も生まれない」である。
今回は「精神科救急医療は地域精神医療の一部でしかない」「精神科救急医療は工具もそろった、模型製作のようなもの、慢性期精神医療はジャングルか山野で何もないところで道具も作りながら手作り工作をするようなもの」というキーワード、キーフレーズを付け加えたい。
副題の「患者と職員双方の満足度を高めることを志向する」は、昨年の「足りないものがあれば何でも補う」であるが、患者には手厚いので満足度は高いであろうが、一方職員の労働者性をどのように守り、かつやる気を維持させ、達成感を持たせるかである。もちろんこれには素質や向きもある。急性期や救急に向いている人もあれば、じっくり病む人の人生に寄り添って支援するのが得意の人もいる。しかし最初に述べたように、救急医療も慢性期医療も地域精神医療の一部であり、職員は専門精神医療職員(specialist)である前に総合精神医療職員(generalist)でなければならない。Specialistは時に全体を見ることができず、盲目になりやすい。この点を踏まえてこのシンポジウムがもたれることを期待したい。
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