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11.シンポジウム
基本テーマ
長期入院患者の治療と復権を目指して
―患者と職員双方の満足度を高めることを志向してー |
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座長 檜 晋輔
シンポジスト
1.中村由紀(看護部/A4)
2.寺脇 聡(薬剤部)
3.山中彰子(医療福祉相談室)
4.正村優子(OT)
5.濱田 薫(看護部/B4)
6.中井邦秀(診療部/C2) 7.日高敏文(看護部/C3) |
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シンポジスト発表1
A4病棟 中村由紀
長期入院患者への取り組みは、さまざまな取り組みが病院全体で行われています。2009年の9月にはほくとクリニック病院の開院で本院が50床減ることで、そこを見通した取り組みが必要となります。
現在も開放病棟では長期化する要因は何か、病状・入院生活・家族関係、受け入れ態勢はどうなのかなどを見直すためにカンファレンスを頻回に行っています。中でも難しいと感じるのは、家族と医療者との患者の見方や今後の方向性に違いに差があることや患者自身の疾患の捕らえ方にも違いがあることです。入院生活上問題がなく、病状も安定している状況で退院促進を考えていくと、患者・家族は急な不安感を抱き一歩前に進むことが遅れ、退院へのタイミングが難しい状況でもあります。積極的なアプローチをしていくと治療や看護に対し患者・家族の受け止め方に温度差があることも感じます。患者・家族の意向をどこまで受け入れ、サポート体制を作っていくことが良いとされるのか考えさせられます。
これらの思いや感じ方の違いから再入院や入院期間が長期化することに影響をきたしているのかもしれないと思うこともあります。
今回のシンポジウムで医療・看護の取り組みや患者・家族・職員が同じ思いで治療関係が結べ互いに満足がいく関わりについて他部門の意見などをいただき、より良い治療・看護を考えたいと思います。
シンポジスト発表2
薬剤部 寺脇 聡
薬剤管理指導業務を開始して12年が経過した。より多くの患者さんと関わることを目的とし、薬品情報や副作用の確認を中心として始まった。しかし、薬剤師数の不足、外来患者の増加により調剤業務に追われる日々となった。十分な時間も取れず、薬剤管理指導業務自体に疑問すら持ち始めた。言うまでもなくモチベーションはあがるはずもなかった。そこで、一度この業務を大幅縮小し、日々の業務内容の見直しと、薬剤師の意識改革をすすめて行く事となった。日本病院薬剤師会の精神科専門薬剤師制度の発足、C2・C3病棟主治医制導入など、薬剤師を取り巻く環境が変わりつつあったことを契機に、昨年4月より薬剤師も病棟担当制を導入し、再び病棟に出向くこととなった。改善されたとはいえ、現状は依然として調剤の合間を縫っての業務であり、十分な介入ができているとは言いがたい。その状況をお話し、その状況の中、慢性期病棟の処方内容から見えてくるものをお話したい。
シンポジスト発表3
医療福祉相談室 山中彰子
現在C2病棟に入院されているほとんどの患者さんは私よりも年上で、中には私が生まれる前から入院されている方もおられます。病院が日常生活の場であり、病院にいることが当たり前になっている方もいます。病院のルールの中で、病院という社会で生きてきた方。もちろん病院は生活の場ではありませんが、そういった方にとって「退院する」ということはいきなり家を出て行けといわれたようなものではないかと思います。ではそういった方を退院につなげるにはどうすればいいのか。例えばこちらは施設入所が適当で、どんなにいい施設だと思っていても本人が気に入るとは限りません。なんとか退院にこぎつけたとしてもその生活が長く続かず、再入院となることもあります。それでは本人がやっぱりだめだったと自信をなくしたり、家族が退院に消極的になってしまったりします。本人も家族もスタッフもこうしてよかったと思えるような退院につなげるために、ケースワーカーができることはなにか。慢性期病棟だからこそできる関わり方を自分なりに考えてみたいと思います。
シンポジスト発表4
OTセンター 正村優子
「入院医療中心から地域生活中心へ」という精神保健医療福祉の改革の中、当院でも様々な取り組みがなされている。OTも、集団を使って評価・治療していくといった視点から個々のニーズ・生活に沿った評価・治療をしていくといった方法に移行する傾向にある。従来、OTセンターでは長期の入院の方に対しこちらが設定した「場」に来てもらい、集団を通しての関わりの中で現実的な場面の提供や生活リズムの改善、不安の軽減に重きをおき効果を得てきた。また、満足度調査を実施することでこちらが設定した「場」に対する対象者の主観的な意見を取り入れ、修正するといった方法をとってきた。しかし、集団としての関わりが主体となり、個々の生活・ニーズに沿った関わり、問題点に対する評価、治療が集中的にできないといった問題も存在する。
そこで、その問題点を補うべくOTセンターでは、個別OTを開始し個々に不足している部分を評価し補い、治療を展開していく必要あると考えた。そうすることで対象者が何を本当に求めているのかといった内容が把握できるような満足度調査ができ、作業療法の質も向上していくのではないかと考えたため報告したいと思う。
シンポジスト発表5
B4病棟 濱田 薫
私が現在勤務しているB4病棟はスーパー救急であるという特色より、3ヵ月という期限内で退院できるよう取り組んでいます。しかし、3ヵ月という期限内で退院できず他病棟に転棟し長期入院になってしまう現実はあります。
2005年9月から2006年12月の期間中で、B4病棟より他病棟へ転棟し1年以上の長期入院となっている患者様は25名おられ、当病棟でも1年を過ぎた患者様が1名入院されています。その内の16名が現在も当院にて入院継続されています。
長期入院に至った原因を探ると共にB4病棟入院中にどのような取り組みを行っていたか振り返りました。またそれらを踏まえたうえで、今後B4病棟としてどのような取り組みが必要か検討しました。
シンポジスト発表6
診療部 中井邦秀
慢性期病棟の主治医となって8ヶ月
私の目標
1)退院促進
慢性期患者の退院事例の検討
2)入院中の院内での快適な生活環境の提供
病棟レクリエーションの実施(週1回)
3)患者と職員の良好な関係を作る
病気の理解が基本
シンポジスト発表7
C3病棟 日高敏文
2007年4月から慢性期病棟(C2・C3病棟)の病棟主治医制度が導入され、はや10ヶ月が経とうとしている。導入時期はどのような試みをすればよいのか不安な毎日であった。
病棟主治医や看護師・薬剤師・臨床心理士・作業療法士・精神保健福祉士・栄養士等の協力により何とか方向性を少しであるが見出すことができつつある。その10ヶ月の取り組みの現状と今後の課題を報告した上で、参加の職員の方々に、病棟主治医制度について様々なご意見を頂きたい。
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