インタビュー 緑川医師 (精神保健指定医、災害時こころの情報支援センターDPAT事務局)

現在どのような業務に携わっていますか?

当院においては、週1回の定期外来、家族外来および新患外来業務と病棟における入院治療業務に加え、月4回程度の夜間の救急外来当直業務に従事しております。また、就労移行支援や就労継続支援の顧問医としても働いております。さらに、病病連携の強化のため、連携先でもあります他総合病院での、リエゾン業務を2週間に1回行っております。

また、上記に加え、当院で掲げる精神科救急医療の業務の一環でもあります、災害医療を専門に従事しております。東日本大震災の際には、福島県いわき市において、コーディネータとして災害医療チームを統率し、現在は、国立精神・神経医療研究センターの災害時こころの情報支援センターにも所属し、各都道府県のDPAT(災害派遣精神医療チーム)隊員の育成や指導、また、DMAT(災害派遣医療チーム)や各都道府県消防局との連携、大規模訓練や指導を行い、災害医療システム作りに従事しております。このような多岐に渡る分野の業務があり、日々、学びの連続です。

現在の仕事における喜びややりがいは何ですか?

様々な職種のスタッフ達とチームとして向き合う中で、患者さん達のことで真剣に悩み、患者さん達を通して、お互いが成長しあえることもこの仕事の醍醐味です。

また、沢山の患者さん達やご家族の人生に長期間にわたって、喜怒哀楽を共にするお仕事でもあるためでしょうか、患者さんの日常生活や社会生活において、一見、周囲からすると、大きな変化ではないかもしれませんが、未来に向かう小さな変化に気づいて、患者さんやその御家族と一緒に笑顔になれる瞬間は、何にもかえ難いやり甲斐です。

これからチャレンジしていきたいこと

世の中の医療情勢の変化は、目まぐるしいものがあります。そのような中で、患者さんやその御家族に求められるニーズに沿った、質の高い精神科医療サービスを提供し、当院の掲げる『迅速性、責任性、継続性』”patient first”をモットーに、精神科救急医療従事者の一人として担えたらなと思っております。

これから精神科を目指す若手医師へ向けて一言お願いします

当院スタッフ達は、とても臨床現場が好きな人達の集まりです。当院は、困っている方々が沢山いる精神科医療の現場で、一番最初に手を差し伸べるべき病院であるというプライドと"passion"と"mission" を胸に、臨床業務にあたっています。

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